GeoServerを使って見る。[Chapter 1]
GeoServer+OpenLayersの組み合わせが良いと思うので、GeoServerの基本的な使い方を学んでいきます。
GeoExt1.1で印刷してみる。準備編[Chapter 11] でGeoExtの印刷を行うためInstallしている場合は、この章はすっ飛ばしてください。
初めて、GeoServerをWindowsにinstallするときに参考にしてください。
GeoServerとは?
GeoServerの詳しい情報は、GeoServerを参照してください。最新Versionは2.3.2です。
また、OSGeo-Live 6.5にも、
「GeoServer は、多彩な形式の地図とデータを Web ブラウザやデスクトップ GIS プログラム等の標準的なクライアントに配信する Web サーバです。ユーザーは GIS データについて全く知ることなく、ほとんど全ての フォーマット で空間データを保存することができます。地図をみるには Web ブラウザだけが必要となります。
GeoServerは Open Geospatial Consortium (OGC) の Web Feature Service (WFS) 、 Web Coverage Service (WCS)、高性能なWebサーバの Web MapService (WMS) の参考実装です。GeoServer は空間情報 web の中核を担います。
主な機能
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様々な種類のデータストアデータの配信:
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ベクタ
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シェープファイル、 外部WFS、PostGIS、 ArcSDE、 DB2、 Oracle Spatial、 MySql、 SQL Server
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ラスタ
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GeoTiff、 JPG and PNG (ワールドファイル付き)、 image pyramid、 GDAL formats、Image Mosaic、 Oracle GeoRaster
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WMS プロトコルを利用して安全かつ迅速にデータ配信:
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データは画像の状態で保存し、完全に安全でセキュアに配信します。データを再入力しない限り、あなたのデータを盗み出すことはできないでしょう。 それぞれの地図のレイヤは SLD を用いて表示を変更できます。SLD 標準により地物の色やラベル表示を設定できます。これに、縮尺によって変化する OGC フィルターにを合わせると、ユーザーが拡大表示すると、より詳細を表示するような実装が可能です。ラベルの描画衝突の管理、グループ化、優先順位も実装されています。
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WFS プロトコルを利用したクライアントへのベクタデータ送信:
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WFS クライアントは、ベクタデータをダウンロードして地図表示や空間解析等の用途に使用できます。さらにWFS-Tプロトコルを利用して、認証されたユーザがサーバのデータを編集、アップロードすることで更新できます。 shapefile や json のような標準規格同様に、データは圧縮した GML で送受信を行います。
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WCS プロトコルを利用したクライアントへのラスタデータ送信:
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GISクライアントはラスタの実データを要求して空間解析に使うことができます。この機能を使うと、あなたのデータで記述したプロセスをベースに、ユーザーが活用することができます。
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オンザフライ投影変換:
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GeoServer は EPSG データベースの主な投影法をサポートしており、オンデマンドでそれらの投影法への再投影ができます。クライアント側で再投影を制限され手いる場合にはサーバ側でその処理を行うこともできます。
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WMS タイルキャッシュ:
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GeoWebCache は WMS タイリングクライアントです。これは地図クライアントと地図サーバーの間のプロキシサーバとして動作し要求に応じてタイルをキャッシュします。余分なリクエストをまとめて莫大なCPU時間を減少させます。GeoWebCache は GeoServer に統合されています。
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準拠している標準規格
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多くの Open Geospatial Consortium (OGC) 標準をサポートしています:
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Web Map Service (WMS)
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Web Feature Service (WFS), WFS-T (transacional)
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Web Coverage Service (WCS)
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Filter Encoding (FE)
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Style Layer Descriptor (SLD)
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Geography Markup Language (GML)
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(WEBから引用)」
GeoServerを利用すれば、MapServerよりも自由度は広がりそうですね。
GeoServer+OpenLayers+ExtJS+GeoExt+MapFishの組み合わせが良いと思います。
GeoServerをInstall
今回は、Version 2.3.2 05/17/2013の最新版を使います。
開発環境は、Windows 7 64bitの環境です。 また、すでにms4wがinstallされています。32bit環境でも問題なく動作します。
GeoServer Downloadは、GeoServer Downloadから入手します。
GeoServerを動かすのに必要なものは、Java SDK1.5以上が必要になります。
Javaについては、installして環境設定が終了していることが前提で作業を進めます。
Downloadした、geoserver-2.3.2.exeをdouble clickで開きます。
Next > buttonをclickして次に進みます。
Installの場所を入力します。
Next > buttonをclickして次に進みます。
Javaがinstallされて、JAVA_HOMEの設定ができていると、Javaのinstall先が表示されます。
Next > buttonをclickして次に進みます。
Username: admin
Password: geosever
変更する場合は、お好きな名前とパスワードを入力してください。
Next > buttonをclickして次に進みます。
サービスとして開くPort番号を入力します。80番はms4wが使用しているので、8080のdefaultで良いと思います。
Next > buttonをclickして次に進みます。
手動でGeoServerが起動するように、manuallyにしておく。
Next > buttonをclickして次に進みます。
入力したparameterを確認して、
Install buttonをclickしてinstallを開始します。
Installが終了すると
が表示されるので、Finish buttonをclickして終了します。
これで、GeoServerのInstallが終わりました。
次に、Install後の確認を行います。
Install後の確認
Start GeoServer
まずは、WindowsのServiceとしてGeoServerを動かさなければなりません。
Start GeoServerを選択すると、
な感じで、cmd ターミナルが開いて、なにやらゴニョゴニョと動き出します。
そして、
で表示が止まります。この状態でGeoServerがサービスを開始した状態になります。
GeoServer Web admin page
次に、GeoServer Web admin pageを選択すると、
が表示されます。
このページが正しく表示されない場合は、GeoServerが正しくinstallされていないことになります。
次に、GeoServer Web admin pageからloginします。
Install時に設定したUsername,Passwordを入力します。
Admin画面が表示されます。
試しに、左のメニューからData→Layer previewを選択して、tasmaniaをOpenLayersで表示させると、
な感じで表示されます。
ちゃんとInstallできて、Serviceも動いているようです。
今回のまとめ
とりあえず、GeoServerをWindows 7 にInstallしてみました。
問題なく動作していることを確認しました。
GeoServerはdocumentがしっかり作成されているので、GeoServer user manualに従って、使い方を学んでいけば問題ありません。
次回は、ShapefileをimportしてOpenLayersで描画してみましょう。
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